参拝の作法

鮨三昧
戻る
1
《神宮参拝順序》
外宮と内宮及びそれぞれの域内別宮の参拝順序については伊勢神宮(神宮司廰)に電話で確認したところ、その返答は『外宮の御正宮を参拝し、その後域内の別宮を参拝し、次は内宮の御正宮を参拝し同じく域内の別宮を参拝してください。尚、外宮・内宮の域外にある別宮についてはご参拝される方のご都合に合わせてお参りいただければ良いと思います、外宮・内宮を順序通りに参拝いただけたら十分にご丁寧な参拝となります』とおしゃっていました。
     
布目『神明宮』
現在住まいしているところの氏神さま、これからお伊勢参りに行って来る事を報告。
     
呉羽町『 姉倉比賣神社 あねくらひめじんじゃ
僕の生まれた呉羽町にある由緒ある神社、初老の祈祷もこの神社で行いました、故に僕の崇敬神社なのでこの神社にもお伊勢参りに行く報告と、安全に旅を遂行できますようにとお願いをしました。
     
御塩殿神社 みしおどのじんじゃ
三重県伊勢市二見町荘にある内宮(皇大神宮)所管社で、神事に欠かせない堅塩を作る施設を備えている。御塩殿の読みは神宮では「みしおどの」であるが、二見町では「みしおでん」と呼ぶ。
         
二見興玉神社 ふたみおきたまじんじゃ
古来、伊勢神宮に参拝する者は、神宮参拝前に二見浦でみそぎを行うのが慣わしであった。それ故にこちらのお宮を外宮の前に参拝する事とした。ただ正式順序かどうか分からない、自分で納得して二番目に参拝する事とした。
     

『豊受大神宮(外宮)』
ご鎮座の由来と沿革の詳細については、公式サイトを参照下さい。ご正宮には 豊受大御神 ( とようけおおみかみ ) は、衣食住をはじめすべての産業の守り神がお祀りされています。ご正宮から参拝し、域内にある別宮、 多賀宮 ( たかのみや ) (御祭神: 豊受大御神荒御魂 ( とようけおおみかみのあらみたま ) )を2番目に参拝し、3番目は別宮、土宮(つちのみや)(御祭神:大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ) )、4番目は別宮、風宮(かぜのみや)(御祭神:級長津彦命(しなつひこのみこと)級長戸辺命(しなとべのみこと))を参拝する。

     

『皇大神宮(内宮)』
ご鎮座の由来と沿革の詳細については、公式サイトを参照下さい。
ご正宮には天照大御神(皇室のご先祖であり、太陽神でもある) がお祀りされています。内宮での参拝順序は五十鈴川御手洗場で手と口を清めてから、その先にある内宮所管社の瀧祭宮(たきまつりのかみ) に参拝した後に、ご正宮で参拝する、2番目は別宮の 荒祭宮 ( あらまつりのみや ) は天照大御神の 荒御魂 ( あらみたま ) をお祀りされています。3番目は別宮、風日祈宮(かざひのみのみや) (御祭神:級長津彦命(しなつひこのみこと)級長戸辺命(しなとべのみこと))を参拝します。

     
饗土橋姫神社 あえどはしひめじんじゃ
祭神は宇治橋守護の神。饗土とは、内宮の宮域四方の境に悪しきものが入ってこないよう、防ぎお祭りする所のことである。宇治橋渡始式の折には、この神社の前で祭典が斎行される。参拝を終えて振り返えると、宇治橋が正面に見える。宇治橋の欄干に16基ある擬宝珠(ぎぼし)、大鳥居からみて左側の2つめの擬宝珠だけ色が違っていました、この擬宝珠の中に宇治橋鎮守神である饗土橋姫神社のお札「萬度麻(まんどぬさ)」が納められます。これは宇治橋の安全と、宇治橋を渡られる方の安全を祈願しているそうです。
     
月夜見宮 つきよみのみや
ご祭神の月夜見尊つきよみのみことは、天照大御神の弟神で、皇大神宮別宮の月讀宮におまつりされている月讀尊と、ご同神です。
     
倭姫宮 やまとひめのみや
ご祭神の倭姫命やまとひめのみことは、天照大御神を伊勢の地にお連れした神様である。
     
月讀宮 つきよみのみや
東から西へ順次、宮名とご祭神を申し上げますと、 2.月讀荒御魂宮つきよみのあらみたまのみや御祭神:月讀尊荒御魂つきよみのみことのあらみたま   1.月讀宮つきよみのみや御祭神:月讀尊つきよみのみこと3.伊佐奈岐宮いざなぎのみや御祭神:伊弉諾尊いざなぎのみこと 4.伊佐奈弥宮いざなみのみや御祭神:伊弉冉尊いざなみのみこと となります。ご参拝順序は、1から4へと順にされるのが一般的です。
     
猿田彦神社 さるたひこじんじゃ
ご祭神の猿田彦大神は伊勢の地を開拓された神様で、交通安全・方位除けの神として知られています。
     
呉羽町『姉倉比賣神社(あねくらひめじんじゃ)
お伊勢参りを終え、無事に帰れたことを報告。
     
布目『神明宮』
お伊勢参りを終え、無事に帰れたことを報告。
   
2
《鳥居のくぐり方》
  ※神道におけるお辞儀について
  朝廷や神道における敬礼動作の名称で、辞儀、会釈にあたる作法を拝揖はいゆうと言い、頭を下げた時の腰の角度によって区別され、90度を拝45度を深揖15度を小揖と言う(以後お辞儀については左記太字の名称で明記する)
       
鳥居の下をくぐる時には、参道中央は神様が通る道であるという観念から、鳥居をくぐる前に中央を避けていずれかの柱に寄っていったん立ち止まった上で、小揖(15度)します。鳥居や神門などは、その一つ一つが結界(けっかい)といって神の領域への境を示すものですから、私たちの日常生活でも他人の家に入るときにお辞儀などの会釈をするのと同様に考えます。即ち、鳥居(全て)を通る際には、入らせて頂くという謙譲の気持ちを表して、小揖(15度)してから通ります。また、ご参拝を終え、帰路の鳥居をくぐった直後にも神前に向かって、小揖(15度)をするととても丁寧な参拝になります。
   
3
《参道歩き方》
参道中央は神様が通る道(正中)であるという観念から、中央を避けて歩きます。外宮は左側通行、内宮は右側通行となっている、僕は内宮のみ右側通行で、氏神神社・崇敬神社、他の地域の神社全てを左側通行と決めている。
   
4
手水ちょうずについて》
一般的に神社の鳥居をくぐると、程なく手水舎(”ちょうずや”または”てみずや”と読む)があり、ここで手や口を清めます。
手水鉢に向かい、小揖(15度)し、一回拍手を打ちます。
右手で柄杓ひしゃくを持ち、手水鉢から水をすくいまず左手を洗い清めます。
左手に柄杓を持ち替えて右手を洗い清めます。
もう一度、柄杓を右手に持ち替え、左の手のひらに柄杓の水を受けて、その水で口をすすぎ口を覆うようにして静かに水を
手水鉢の外に吐き出します。
再度左手を洗い、柄杓の柄のつけ根のところを左手で持ち、柄杓を縦にして残った水で柄杓の柄の部分を洗い清めます。
柄杓を伏せて元の位置に戻し、最後にもう一度手水鉢に向かい、小揖(15度)し一回拍手を打って終わります。
※ここまでの一連の動作を柄杓1杯の水で行うと共に、この動作をやや腰をかがめ気味にするとさらに丁寧になる。
5
《拝礼の際の神前での立ち位置》
神前では中央には立たないようにし拝礼を行う。
   
6
《拝礼の際のお賽銭の納め方》
お賽銭は、元来神前に供える米や野菜等の神饌しんせん品、「神への供え物」の形を変えたものです。従ってお供え物を納めるという気持ちを金銭に替えて賽銭箱に入れることなりますので、投げ入れるのではなく、そっと納めるようにします。半紙や奉書紙に包んで納める方法もよいでしょう。その際の包み紙上の名目としては「初穂料」または「御初穂料」と記入すればよいと思います。 さらに包み紙の裏には自分の氏名を記入しておくとさらに丁寧でよいと思います。
包み紙の折り方
   ※包み紙のサイズは標準の半紙では大きすぎるので、僕は半紙(横25cm程度、縦35cm程度)から、6枚(10.5cm角)採るように裁断し、上図の要領で折り紙して、印鑑店で作ってもらった「初穂」の角印を表に押印し、裏に「苗字」の○印を押印しています。
   
7
《鈴の鳴らし方》
鈴を鳴らすのは、晴々しい音を奉納して邪気を払い、神を呼ぶという意図によります。故に鈴を鳴らすタイミングは、二拝二拍手一拝をする前のお賽銭を納めた次に鈴を鳴らすことが多いように見受けられます。(因みに鈴を振る回数は三回が良いとされている)
   
8
《拝礼時の二拝二拍手一拝について》※二礼二拍手一礼ともいいます。
神前に到着したら姿勢を正し、小揖(15度)します。
『二拝』・・・・神への敬意を表します。
御祭神に向い、二回、拝(90度)をします。
『二拍手』・・・神を招き、その後掌を合わせることで神人が一体となり、祈願を込めて神の力を体得するため。
胸の前に手を持っていき、手を二回打ちます。(拍手するときは左手が指間接一つ分右手より上にします。これは左が陽または心、右が陰または体をさすため、ピッタリ合わせずに左手が若干上になるようにします。二拍手のあとにお唱え言葉やお願いをする。参考として僕は次のように唱え、お願いをします。はらいたまえ、きよめたまえ、かむながら守りたまい、さきわたまえ』を3回お唱えし、その後に『皆を守り、皆が幸せになれますように』とお願いします。ただし、内宮ではお願いはせずにただただお参りできたことの感謝をお伝えします。
『一拝』・・・・もう一度おじぎをすることで神をお送りします。
御祭神に向い、一回、拝(90度)をします。
最後に一歩後ろに下がり姿勢を正し、小揖(15度)して神前を後にします。
一般的には①と⑤の小揖(15度)は省かれているようですが、僕は丁寧を心がけていますのでこのように行っています。
※二拝二拍手一拝の意味

《二拝(再拝)の意味 》
神道の言葉で「敬神」という言葉があります。それは「神を敬う」という内容の言葉です。
だから普段、人同士で行う挨拶は頭を下げますが、神様には、敬意を表してもう一度、頭を下げます。
《二拍手の意味 》
自分の願いを神様に伝える作法です。
何気なく拍手をしていますが、拍手をする構えにも意味があります。
先ず、両手を合わせて右手をずらし二拍手をして手を合わせます。
何故、手をずらすのかと言うと「右手は体・左手は心」と考え、体を一歩下げる気持ちで神様に対し「敬い」の思いを伝えると言うことです。
……掌をずらすのは、神と人とがまだ一体になっていないということ。二度手を打つことで神を招き、その後掌を合わせることで神と人が一体となり、祈願を込めて神の力を体得するからだそうです。
《最後の一拝の意味 》
自分のお祈りが終わり、神様に対し「今までの生活の感謝と今日からの生活の祈り」を込めて、
締めくくりの挨拶となります。

         
9 《忌中の神社参拝と神棚のお参りについて》
 親族または同居人に不幸があり喪に服しているときは、故人のおまつりに専念するため、神棚に半紙を貼って(下図参照)毎日のおまつりは控える。忌明けとなったら、翌日に「清祓の儀」を行い、半紙を除いて普段通りのおまつりを再開する。神社の忌明けは50日でありこの間は参拝しない、自宅神棚の日々のお参りも同じである、では伊勢神宮参拝はと言うと、神宮崇敬会発行の「服忌表(bukki.pdf)」にのっとり参拝は控えますが、神宮崇敬会に直接確認したところ、喪が明ける49日または50日までは「服忌(ぶっき)表」にあるように参拝は控えます、これは服忌の”忌”に当たります、そして服忌の”服”に当たる13ヶ月は心の問題で、「伊勢神宮の場合は特別で、身内が亡くなった場合1年間は遠慮しなければならない」との謂(いわ)れはなく、自分でどうしても13ヶ月は参拝を控えたいと思えば控えるもよし、諸般の事情でどうしても神宮参拝したいと思えば、なんら問題は無いので参拝くださいとの「神宮崇敬会」の返答でした。
   注) 「服」とは喪服を着用すること即ち喪に服すること、「忌」は人の死を忌むことを表します。
         
最後に !
   色々な作法があり、特にこれといった決まりがある訳ではなく、また、どれが正しいと決まっていないそうです。
   自分が参拝してみて心地良いと感じたものを上記に掲載し、これを神社参拝するときに実践しています。また、願い事については私事についてのことは行いません、お参りできたことへの感謝と、皆(全ての人々)が幸せになれるようにと願掛けを行い常に謙虚な気持ちで参拝しています。